日別アーカイブ: 2025年9月22日

諏訪地質工業のよもやま話~“やりがい”~

皆さんこんにちは!

有限会社諏訪地質工業、更新担当の中西です!

 

~“やりがい”~

 

1|いま強い“ニーズ”はここにある 🎯

  1. 防災・減災の高度化
    豪雨・地震・液状化・斜面崩壊リスクの精緻化。想定外を“説明可能”にする評価・ゾーニングが求められる。

  2. インフラ更新・長寿命化
    橋梁・道路・上下水・ダム・港湾の維持更新で、地盤特性の再評価地中空洞・洗掘の点検ニーズが継続。

  3. 都市再開発・再エネ
    高層化・地下化、風力・太陽光・地中熱など新用途に合う基礎形式の選定データが必要。

  4. 宅地・開発のリスクマネジメント
    住宅地盤保証・宅地造成・盛土の健全性確認。地盤改良の要否と最適量を示す根拠が求められる。

  5. データの可視化・合意形成
    住民説明・発注者報告で、専門用語を“伝わる図と数値”に変換するニーズが急増。

  6. 環境・サステナビリティ
    汚染土壌調査、地下水影響評価、**LCC(ライフサイクルコスト)**の観点での提案。


2|顧客タイプ別「刺さる提案」 💡

  • 公共発注者
    リスクの残余不確実性まで言及した調査計画(地点数・深度・探査併用)+費用対効果。

  • デベロッパー/設計事務所
    基礎形式別のコストレンジ試算、改良量の最適化、工程短縮の代替案。

  • ハウスメーカー/工務店
    戸建て向けSWS+表面波のセット化、地盤保証の根拠整備、近隣説明資料のテンプレ提供。

  • 再エネ事業者
    風車基礎・太陽光架台の支持性能×地盤リスクマップ、建設・維持両面のLCC提示。


3|“選ばれる会社”の5つの型📐

  1. 多手法ハイブリッド:ボーリング+原位置試験(標準貫入・PS検層)+物理探査(表面波・電気・地中レーダ)を地形・地史で最適配合。

  2. 設計直結アウトプット:地耐力・液状化・側方流動・すべり安全率を“設計の意思決定”に使える形で即納。

  3. 合意形成パッケージ:カラー断面図・3D地盤モデル・Q&A資料・住民説明スライドをセットで。

  4. 工程・安全・近隣配慮の見える化:騒音・振動・粉じんの基準、交通誘導図、苦情対応フローを事前提示。

  5. データ管理・再利用:座標付きでDB化し、将来の増改築・更新に再活用できる“資産データ”として納品。


4|現場が感じる“やりがい”ベスト8 🏅

  1. 見えない地盤を“見える化”できた瞬間
    断面図が整い、地層の理由がつながるときの知的快感。

  2. 設計や工事がスムーズに進む“起点”を作れる
    良い調査は、良い基礎計画と工期短縮に直結。プロジェクト全体の成功に寄与できる。

  3. 災害リスクを前もって減らせる
    解析結果が対策工に反映され、地域の安全に貢献できる誇り。

  4. 現地にしかない“地形・地質の物語”に出会える
    丘陵、段丘、沖積、火山…地域ごとの地質史を手触りで学べる。

  5. チーム連携の醍醐味
    調査班・解析班・設計者・発注者が一枚岩になって成果を作る達成感。

  6. 若手の成長が目に見える
    試料観察→柱状図作成→解釈→提案へと階段を上る手応え。

  7. 住民からの“安心しました”という声
    わかりやすい説明で不安を解消できたときのやりがい。

  8. 技術が武器になるキャリア
    資格・解析スキルがダイレクトに評価され、専門家としての自信が育つ。


5|サービスメニューの“型”例📎

  • 基本調査:踏査/既往資料整理 → SWS or ボーリング → 土質試験(粒度・含水比・一軸)

  • 付加価値調査:表面波・電気探査・PS検層・孔内水平載荷・透水試験・地中レーダ

  • 評価・解析:支持力・沈下・液状化・斜面安定・基礎比較(直接/杭/改良)

  • 成果品:柱状図、地質平面・縦断図、3Dモデル、判定表、施工上の留意点、住民説明資料

  • オプション:ドローン・レーザー測量、地盤保証書連動、既存図面のDX化


6|品質と安全を支えるチェックポイント ✅

  • 計画:地形分類・既往災害・ボーリング位置の“根拠”明記

  • 試験:N値のばらつき管理、試料の乱れ・採取深度のトレーサビリティ

  • 安全:重機周囲の立入管理、転倒・挟まれ・感電・地下埋設物のリスク低減

  • 近隣配慮:騒音・振動の時間帯、粉じん・泥水処理、道路清掃

  • データ:座標系・標高系の統一、メタデータ付与、誤差の注記

  • 説明:評価の前提条件・不確実性・残余リスクの明文化


7|KPIとマネジメント📊

  • 受注面:提案採択率/リピート率/平均粗利率/見積提出→受注までのリードタイム

  • 現場面:工程遵守率/事故・ヒヤリハット件数/苦情ゼロ率

  • 技術面:再解析工数削減/解析リードタイム/成果品差戻し率

  • 顧客満足:報告会の評価/紹介件数/レビュー★

  • 教育:若手の柱状図作成合格率/年次スキルマップ更新率


8|“価格競争”を避ける差別化ポイント 🧭

  • 意思決定に直結する成果品:設計案のA/B比較、改良量の最小化試算、工程短縮の代替案を必ず添付。

  • 3D×GISの可視化:断面図だけでなく3Dモデル地盤リスクマップを提示。

  • 合意形成の伴走:住民説明テンプレ・想定質問集・図解パンフの提供。

  • DB資産化:次案件で使えるフォーマット・座標付データで長期価値を訴求。

  • アフターフォロー:施工中の地盤条件変更への即時再評価(スピード対応を約束)。


9|人材採用・育成で伝えたいメッセージ 🎓

  • **“見えない世界を明らかにする科学”**を仕事にできる。

  • フィールド×デスクのハイブリッドで飽きない毎日。

  • 国家資格・学会発表・論文など、努力が可視化されるキャリア。

  • 地域を守る誇り:自分の出した1枚の断面図が、30年の安心をつくる。


10|現場の“ほっこり”エピソード(短編)😊

造成地の地すべりが心配という自治会からの相談。踏査と斜面安定解析の結果、表層すべり対策の植生・排水計画を提案。後日の集会で、年配の方が

「数字で説明してもらって、初めて**“安心して暮らせる根拠”**ができました」
と握手してくれた。データが人の不安をほどく瞬間に立ち会えるのは、この仕事の醍醐味です。


11|“そのまま使える”提案トーク例 🗣️

「調査は費用ではなくリスク削減への投資です。
ボーリング+表面波のハイブリッドで“見落とし”を減らし、
基礎形式と改良量を最適化して、工期とコストを同時に抑えます。
成果は3Dモデルと図解で説明し、住民説明まで伴走します。」


12|まとめ ✨

ニーズは「防災・長寿命化・再エネ・合意形成・サステナビリティ」。
やりがいは「見えない地盤を見える化」「地域の安全に直結」「プロジェクト成功の起点」「専門性が資産になるキャリア」。

今日できる一歩は――

  • 提案書にA/B比較とLCC視点を必ず入れる、

  • 成果品の図解テンプレを刷新する、

  • 調査データを座標付きでDB化する。

小さな改善の積み重ねが、選ばれ続ける理由になり、チームの誇りと地域の安心を育てます🌱