月別アーカイブ: 2025年7月

諏訪地質工業のよもやま話~調査データ~

皆さんこんにちは!

有限会社諏訪地質工業、更新担当の中西です!

 

調査結果が活きる場面とは?🏗️

こんにちは!有限会社諏訪地質工業です。
今回は、「地質調査のデータって、実際どこで使われているの?」という疑問にお答えします。
地盤調査は“調べて終わり”ではありません。
安全・安心なまちづくりのために、さまざまな分野で活用されているんです!


🏠 住宅やマンションの設計に欠かせない!

例えば、一戸建て住宅を建てる際、地盤の硬さ(N値)や土質が調査で明らかになります。

🔍 地盤が軟らかいとわかったら…

  • 杭を深く打ち込む「杭基礎」へ変更

  • **表層改良や柱状改良などの「地盤改良工事」**を実施

  • 必要に応じて、設計そのものを変更することもあります

これにより、不同沈下や傾きといった被害を未然に防ぐことができるのです。

また、マンションなどの中高層建物では、より厳密な地盤解析が求められ、建物の安全性・耐震性に直結する重要データになります。


🛣 インフラや公共工事にも大きな役割!

地質調査は、土木インフラの土台を整えるために不可欠です。

🚧 こんな場面で大活躍:

  • 橋脚が地盤に沈まないよう、支える構造の強度を確認

  • トンネル掘削時、崩壊を防ぐために周囲の地層を把握

  • 液状化が起きやすい地盤には、地盤改良や構造補強を計画的に導入

とくに近年は、地震・豪雨・地滑りなどの自然災害への備えが社会的にも求められており、地盤情報は防災・減災の重要な鍵となっています。


📊 調査結果なしでの工事は、まさに“地雷原を走る”ようなもの!

地盤の状態を知らずに基礎工事を始めてしまうと…

  • 建物の傾き

  • 地盤沈下

  • 重大な工事のやり直し

といったリスクとコストの増加につながります。
調査データがあるからこそ、「この土地には、こういう建て方が安全です」といった確かな根拠を持った設計ができるんです。


次回もお楽しみに!

 

 

 

諏訪地質工業のよもやま話~N値とは?~

皆さんこんにちは!

有限会社諏訪地質工業、更新担当の中西です!

 

ボーリング調査で得られる「N値」って?📏

こんにちは、有限会社諏訪地質工業です!
今回は、地盤調査において最も基本的で重要な指標のひとつ、**「N値」**についてご紹介します。


💡N値とは?

N値とは、地盤の硬さや締まり具合を数値化したもので、「標準貫入試験(SPT)」という試験によって求められます。

具体的には…
63.5kgのハンマーを75cmの高さから自由落下させて、地中に30cmサンプラーを打ち込むのに必要な打撃回数を「N値」として記録します。

✔️N値の目安:

  • N値 0〜4:とても軟弱な地盤(粘土や緩い砂など)

  • N値 5〜19:やや締まった地盤(中程度の強度)

  • N値 20以上:硬い地盤(安心して建物を建てられる可能性が高い)


🏗 N値からわかること

N値は、以下のような重要な判断材料になります:

  • 基礎の種類の選定(布基礎かベタ基礎か、杭が必要か?)

  • 地盤改良の要否(軟弱な場合は地盤改良が必要)

  • 地震時の液状化の可能性(N値が低いとリスクが高まる)

  • 建物の沈下リスクの予測(不均一なN値は不同沈下の要因に)


🧪 土の「顔」も大切!

N値とあわせて、取り出した試料(ボーリングコア)を目視・触診で確認することも重要です。これは「土質試験」の一環です。

調べるポイント:

  • 色や粒子の大きさ

  • におい(水分や有機物の有無)

  • ねばつき具合・乾燥のしやすさ

  • 水がにじみ出る様子や締まり具合

これらは、地盤が**どう形成されたか・どんな性質かを読み取る「地面の履歴書」**とも言えます。


📊 データはどう活かされる?(次回予告)

次回は、調査で得られたN値や土質データが、どのように建築や土木設計に反映されていくかを詳しくご紹介します!

  • 地盤調査と基礎設計のつながり

  • 建物の安全性との関係

  • インフラ整備での応用 など…

地盤のデータが、私たちの暮らしの「土台」として、どう活かされているのか?お楽しみに!


地盤調査は、見えない安全を支える縁の下の力持ち
N値のような数値も、暮らしの安心につながっていることが、おわかりいただけたら嬉しいです😊

次回もお楽しみに!