皆さんこんにちは!
有限会社諏訪地質工業、更新担当の中西です!
これがボーリング機だ!現場の主役を紹介✨
今回はいよいよ主役の登場です!
私たちの仕事に欠かせない、大切な“相棒”。
それが「ボーリング機(掘削機)」です!
🔧 ボーリング機ってどんな機械?
ボーリング機とは、一言で言えば 「地面に垂直の穴をあける専用マシン」。
一般的には見慣れない機械かもしれませんが、ビルや橋、ダム、高速道路など、あらゆる構造物の“地盤の安全性”を確認するために使われています。
見た目は、コンパクトながらどこか重機のような佇まい。
クローラー(キャタピラ)が付いていて、自走である程度の移動が可能なものから、クレーンで吊って設置するタイプのものまでさまざまあります。
🏗 地中を掘るだけじゃない!?ボーリング機の役割
ボーリング機のメインの仕事は、地面を垂直に掘ることです。
この「垂直でまっすぐ」というのが、実はとても難しく、技術が必要なポイント。
一般的な地盤調査では、10〜30m程度の深さを掘削します。
しかし、大規模な建物や構造物では、50m以上掘ることもありますし、地層の構造によってはさらに深くまで調査することも。
しかも掘るだけでなく、「地中から土や岩のサンプル(=コア)」を丁寧に採取し、その情報をもとに地質や強度、地下水位、含水比などを詳しく分析するという、大切な役割を持っています。
🧰 ボーリング機と一緒に使う道具たち
ボーリング機単体では作業はできません。
実は、たくさんの専用ツールを使って、ひとつひとつの作業を丁寧に進めています。
🔩 ロッド(掘削ロッド)
金属製の棒(パイプ)で、これを1本ずつ接続していきながら地中を掘り進めます。
たとえば1本1mなら、30m掘るには30本必要になります。
現場では「1本追加!」という声が飛び交いながら、手際よく接続作業が進められます。
🧪 サンプラー(採取器)
掘削中の地層のサンプル(土質や岩石)を取り出すための専用の装置です。
地中にサンプラーを差し込んで、筒の中に地層をそのまま“ぎゅっ”と取り込みます。
この「サンプルの状態」は、地盤の性質を見極めるうえで非常に重要。
変形したり、壊れてしまっては正確な分析ができませんので、慎重に、丁寧に作業を行います。
🛠 N値ハンマー(標準貫入試験ハンマー)
サンプラーの先端を地中に打ち込むときに使うのが、この「N値ハンマー」。
63.5kgの重りを一定の高さ(76cm)から落とし、サンプラーが30cm沈むまでに何回叩いたか(打撃数)を数えることで、「地盤の硬さ=N値」を測定します。
この試験によって、軟弱地盤かどうか、どれくらいの支持力があるかなどが数値として評価できます。
🔍 現場ではこんなふうに使われてます!
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ボーリング機を設置:安全な足場を確保し、地盤をしっかり締め固めたうえで機械を固定します。
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掘削スタート!:ロッドとビットを回転させながら、地中を少しずつ掘っていきます。
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途中で採取・試験:N値を測定し、サンプラーで土を取り出します。
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必要深度まで掘り進める:地層の変化に応じてスピードや圧力を調整しながら、慎重に作業を進めます。
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地質断面を作成:採取したデータ・試料をもとに、地下の構造を図解した「地質断面図」を作成していきます。
💡 現場の声:「ボーリング機のここがすごい!」
「一見地味だけど、この機械がないと何も始まらない!」
「思ってたよりコンパクトだけど、パワーがすごい!」
「山の中でも運べるように小型化されたタイプもあるんです」
現場では、日々このボーリング機と向き合いながら、試行錯誤と工夫の連続です。
その積み重ねこそが、安全な建物やインフラを支える“基礎データ”になるわけですね。
次回もお楽しみに!