月別アーカイブ: 2025年11月

諏訪地質工業のよもやま話~災害に強いまちづくりの陰の主役!?~

皆さんこんにちは!

有限会社諏訪地質工業、更新担当の中西です!

 

~災害に強いまちづくりの陰の主役!?~

 

近年、日本各地で地震や豪雨による災害が相次いでいます。

  • 河川の氾濫による堤防決壊

  • 土砂災害・斜面崩壊

  • 地震による液状化や建物被害

これらのニュースを見るたびに、
「地盤」や「地質」の重要性を、私たちもあらためて痛感します。

実は、災害に強いまちづくりの裏側には、地質調査の存在が欠かせません。
今回は、少し視野を広げて、

  • 防災と地質調査の関係

  • 実際の調査事例

  • 私たちが大切にしている“これからの地質調査”の考え方

についてお話ししていきます🌱


1. 地震と“地盤”の関係を知っていますか?🌀

同じ地震でも、

「隣の家はそれほど被害がないのに、自分の家だけ大きく揺れた気がする…」

といった話を聞いたことはないでしょうか?

これは、**建っている場所の“地盤の違い”**が大きく関係しています。

  • しっかりした岩盤の上

  • 砂や砂利が厚く堆積した地盤

  • 埋め立て地や軟弱な粘土層の多い地盤

など、地盤の種類によって、

  • 揺れが増幅されやすいか

  • 長く揺れが続きやすいか
    が変わってくるのです。

地質調査では、

  • どの深さまで軟らかい地盤が続いているか

  • その下に、どれくらい固い層があるか

  • 地震が来たとき、揺れがどう伝わりそうか

といった点も意識しながら、データを読み解いていきます📊


2. 液状化は“運が悪かった”だけじゃない⚠️

地震のたびにニュースで取り上げられる「液状化現象」。
道路が波打ち、マンホールが浮き上がり、建物が傾いてしまう…
衝撃的な映像を目にした方も多いと思います😢

液状化が起きやすいのは、主に

  • 砂質土がゆるく堆積している

  • 地下水位が高い

  • 埋め立て地・旧河道(昔の川筋)など

といった条件が重なる場所です。

地質調査では、ボーリング調査や標準貫入試験、地下水位測定などを通じて、
**「この場所は液状化リスクが高いかどうか」**を評価していきます。

その結果に応じて、

  • 地盤改良を行う

  • 杭基礎を採用する

  • 計画そのものを見直す

といった対策が取られていきます。

つまり、液状化は「たまたま起きた不運」ではなく、
**事前にリスクを把握し、ある程度“備えることができる現象”**でもあるのです💡


3. 豪雨・土砂災害と地質調査⛰️☔

山間部や斜面の多い地域では、豪雨による土砂災害も大きな問題です。

  • 崖崩れ

  • 土石流

  • 斜面のゆっくりとした変形(地すべり)

これらは、表面から見える様子だけでは判断が難しいことが多くあります。

地質調査では、

  • 地層の傾きや構成

  • どこに弱い層(滑りやすい層)があるか

  • 地下水の動き

などを調べることで、
斜面の安定性を評価したり、対策工事の検討に役立てます📝

たとえば、

  • 法面をどの角度まで切り取れるか

  • どの位置に排水工を入れるべきか

  • アンカーや杭でどのように補強すべきか

といった設計の“根拠”を提供しているのが、地質調査の役割なんです💪


4. ある造成計画での“判断の分かれ目”ストーリー🏡

ここで、実際のイメージが湧きやすいように、
とある造成地の地質調査のストーリーをご紹介します📖


◆ 計画の概要

郊外のなだらかな斜面に、新しい住宅地をつくる計画が持ち上がりました。
見た目には気持ちのいい丘陵地帯で、眺めもバツグン。
「ここなら人気の住宅地になりそうだね」と、計画は順調に進んでいるように見えました🏡

しかし、地質調査を担当する私たちは、
過去の地形図や航空写真、地質図を見ながら、ある点が気になっていました。

「ここ、昔からゆっくりと動いている“地すべり地形”の可能性があるぞ…?」


◆ 詳細調査で見えてきた“地下の顔”

そこで、

  • 複数本のボーリング調査

  • 地すべりに特化した物理探査

  • 地下水の動きの把握

など、少し踏み込んだ調査を実施しました。

結果として、

  • 表面から見える土は一見安定している

  • しかし、その下に“すべり面”になり得る弱い粘土層が存在

  • 地下水が溜まりやすい構造で、大雨時にすべりやすくなる可能性

が明らかになってきました😨


◆ 計画の見直しと、その後

私たちは、調査結果を図とともに分かりやすく整理し、

  • 造成範囲の一部縮小

  • 排水計画の強化

  • 補強工の追加

といった対策案とセットでご提案しました。

事業者様・設計者様・行政とも協議を重ねた結果、
当初案から計画を見直す決断がなされました。

短期的にはコスト増や区画数減少など、悩ましい部分もありましたが、
長い目で見れば、

  • 将来の大雨時のリスク低減

  • 安心・安全な住宅地ブランドの構築

につながる、大切な判断だったと思います🌈

完成から数年。
そのエリアでは大きなトラブルもなく、
今ではたくさんのご家族がそこで暮らしています👨‍👩‍👧‍👦

「あのとき、しっかり地質調査をしておいて本当によかったですね」

と、今でも事業者様からそんな言葉をいただける、印象的な現場の一つです。


5. “数字を出すだけ”で終わらない地質調査を目指して💬

地質調査というと、
「ボーリングをして、N値と土質を並べた報告書を出す仕事」
と思われがちです📄

もちろん、それも大事な役割の一つですが、
私たちが本当に大切にしたいのは、

「その土地で、どんな暮らし・どんな利用が予定されていて、
そこにどんなリスクが潜んでいるのか?」

を一緒に考え、
計画や設計の意思決定に役立つ“ストーリーのある情報”を届けることです💡

だからこそ、

  • 過去の災害履歴や地形の変遷を調べる

  • 近隣の井戸水や地盤情報も参考にする

  • 机上検討だけでなく、現場で足を使って情報を集める

といった、アナログな部分もとても大事にしています。


6. 発注者・自治体・設計者の方へお伝えしたいこと📣

地質調査業者として、こんなことをお伝えしたいです。

✅ 「最低限」ではなく「目的に合った調査」を

予算や時間の制約がある中で、
どうしても「最低限どこまで?」という話になりがちですが、

  • その構造物が、どれくらいの期間使われるのか

  • 万が一トラブルがあった場合の影響範囲

  • 将来の気候変動や災害リスク

なども踏まえると、少しだけ踏み込んだ調査が必要な場面もあります。

「この計画なら、どこまで調べておいた方がいい?」
といったご相談ベースでも、ぜひ早い段階から声をかけていただけると嬉しいです😊

✅ 図面・計画案が固まる前に地質調査を

時々、

「設計がほぼ確定してから、慌てて地盤を調べる」

というケースがありますが、
調査結果によっては、

  • 計画の一部修正

  • 基礎形状の見直し

  • 擁壁・法面設計のやり直し

が必要になることもあります。

“後戻り設計”は、時間的にもコスト的にも負担が大きくなります💦
可能であれば、計画の早い段階から地質調査をセットで考えていただくのがおすすめです。


7. まとめ:見えない地下から、未来の安心をつくる仕事🌏✨

  • 地質調査は、建物だけでなく「災害に強いまちづくり」に直結する重要な仕事

  • 地震・液状化・土砂災害など、多くのリスクは“地盤の性格”と深く関わっている

  • 詳細な調査と丁寧な評価が、計画の見直し・補強・排水といった対策に結びつく

  • “数字の羅列”ではなく、“意思決定のためのわかりやすい情報”を届けることが、これからの地質調査に求められている

私たちは、
一つひとつの調査が、そこで暮らす人・働く人の命と生活を守ることにつながっている
という気持ちで、日々現場に向き合っています💪

地盤や地質について、ちょっとでも気になることがあれば、
「こんなこと聞いてもいいのかな?」という内容でも大歓迎です😊

見えない地下の世界から、
皆さまの“安心できる未来”を一緒につくっていけたら、とても嬉しく思います🌈✨

 

 

諏訪地質工業のよもやま話~その土地、本当に大丈夫?🏠✨~

皆さんこんにちは!

有限会社諏訪地質工業、更新担当の中西です!

 

~その土地、本当に大丈夫?🏠✨~

 

 

普段お客様とお話していると、よくこんな声をいただきます。

「地質調査って、正直よく分からない…💦」
「ハウスメーカーに“調査しておきましょう”と言われたけど、本当に必要?」

家づくりや工場・店舗の建設、道路・橋・トンネルなどのインフラ工事──
どんな構造物にも共通して言えるのは、**「地盤が命」**ということです。

今回は、地質調査業の役割と、実際にどんなことをしているのかを、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます💡


1. 地質調査って、そもそも何をしているの?🤔

ひと言でいうと、地質調査とは

「その土地の“中身”を調べて、安全に建物や構造物をつくるための材料を集める仕事」

です。

地表から見えるのは、せいぜい土の色や硬さくらい。
でもその下には、

  • ふわふわの軟らかい粘土層

  • 砂や砂利が詰まった層

  • 固い岩盤

  • 地下水が多い層

など、**目には見えない“地層の世界”**が広がっています🌏

建物や道路を支えるのは見えている地表ではなく、その下にある地盤。
私たち地質調査の仕事は、

  • 「どんな地層が、どの深さまで続いているのか」

  • 「どのくらいの強さを持っているのか」

  • 「液状化や沈下などのリスクはないのか」

といった情報を、調査・分析していくことなんです🔍


2. なぜ地質調査がそんなに大事なの?⚠️

地質調査をしないまま建物を建ててしまうと、こんなリスクがあります。

  • 建物が部分的に沈んで、ドアや窓が開きづらくなる

  • 基礎にヒビが入り、将来的な雨漏りや構造的な不安の原因に

  • 地震の際に揺れが大きくなりやすい地盤なのに、対策が取れていない

  • 液状化しやすい土地なのに、何も知らずに造成してしまう

逆に言えば、地質調査をしておけば避けられるトラブルもたくさんあるということです💪

特に近年は、

  • 豪雨の増加☔

  • 大きな地震の発生

  • 液状化のニュース

など、地盤に関連した話題が増えています。
そうした背景もあり、地質調査の重要性は年々高まっていると感じます。

家づくりでいえば、建物本体の仕様やデザインと同じくらい、
「その家が乗る地盤の状態」を知ることが大切なんです🏠✨


3. どんな調査をしているの?主な地質調査の方法🛠️

地質調査と一口にいっても、目的や場所によって方法はさまざまです。
ここでは、代表的なものをいくつかご紹介します😊


① ボーリング調査(標準貫入試験)⛏️

もっともよく行われる“地質調査の王道”が、ボーリング調査です。

  • 専用の機械で、地面に少しずつ穴を掘り進める

  • 一定の深さごとに、**土のサンプル(試料)**を採取

  • 試験器具を打ち込む回数を測ることで、地盤の硬さ(N値)を把握

こうして、
「深さ〇mまでは軟らかい粘土、その下に砂層、そのさらに下に固い支持層」
といった情報を読み解いていきます📊

このデータをもとに、構造設計者や建設会社が

  • 基礎の形状(べた基礎、杭基礎 など)

  • 必要な杭の長さや本数

  • 地盤改良が必要かどうか

を判断していきます。
まさに、建物の“設計図”の前提となる情報を提供する、重要な調査なんです。


② 室内土質試験(せん断試験・圧密試験など)🧪

採取した土のサンプルは、
ただ眺めて終わりではなく、試験室に持ち帰ってさまざまな試験をします。

  • どのくらいの荷重をかけると、どれだけ変形するのか

  • 時間とともにどのように沈んでいくのか

  • 水を含んだときに、強度がどれだけ変わるのか

などを調べることで、地盤の**「性格」**が見えてきます。

同じ“粘土”でも、

  • すぐにグニャっと変形する粘土

  • ゆっくり時間をかけて沈んでいく粘土

では、基礎の設計が変わってきます。
このあたりの“見極め”は、地質調査の腕の見せどころでもあります💪✨


③ 物理探査(地盤を“音”や“電気”で探る)📡

大きな敷地や道路・ダム・トンネルなどの現場では、
ボーリング調査だけだと範囲が限られてしまいます。

そこで活躍するのが、物理探査と呼ばれる方法です。

  • 地面に振動や電気を与えて、その伝わり方を測定

  • 得られたデータを解析して、地下構造のイメージを作る

レントゲン写真を撮るように、地中の様子を“広く・深く”把握できるのが強みです。

ボーリング調査と組み合わせることで、
「点」の情報だけでなく「面」の情報もつかみ、
より精度の高い地盤評価につなげていきます📈


4. 地質調査の現場って、どんな雰囲気?⛺🚚

「調査」と聞くと、なんだか研究室のような静かなイメージを持つ方も多いのですが、
現場は意外とアウトドア要素が強めです😄

  • 早朝から機械をトラックで搬入

  • 狭い住宅地では、ご近所さんにご挨拶しながら作業スペースを確保

  • 山間部や河川敷では、機械を分解して担いでいくことも…!

天候にも左右されますし、真夏や真冬の現場はなかなかハードです🥵🥶
それでも、

「この地盤なら、こういう基礎にすれば安心ですね」
「地盤のリスクが分かって、安心して計画が進められます」

と、お客様や設計者の方から言っていただけると、疲れも吹き飛びます✨

地質調査は華やかな仕事ではありませんが、
すべての建物・構造物の“土台”を守る、縁の下の力持ちのような仕事だと感じています。


5. お施主様・発注者様に知っておいてほしいこと📚

せっかくなので、地質調査会社として
「ここだけは知っておいてほしい!」というポイントをいくつかご紹介します😊

✅ 見積もりは“安さ”だけで比べないで!

地質調査の費用は、

  • ボーリングの本数・深さ

  • 必要な試験の種類

  • 現場の条件

などで変わります。

単純に「A社の方が〇万円安いからそっちで」と決めてしまうと、
必要な調査が省かれているケースもゼロではありません。

  • なぜこの深さまで掘るのか

  • どんな試験をするのか

  • それによってどんな情報が分かるのか

を、きちんと説明してくれる会社を選ぶことが大切です💡

✅ 調査結果は“ただの数字”ではなく“意思決定の材料”

報告書には、N値や土質名、層厚、試験結果などの数字や専門用語が並びます。
一見すると難しく感じるかもしれませんが、本質はシンプルです。

「この土地は、どんな基礎にすれば安心なのか」
「将来的な沈下リスクはどれくらいか」
「液状化や斜面崩壊のリスクはないか」

といった判断のための材料を提供しているに過ぎません。

「自分には難しいから…」と丸投げにせず、
分からないところは遠慮なく質問していただければ、
私たちは喜んで何度でも説明させていただきます😊


6. まとめ🌈

  • 地質調査は、土地の“中身”を明らかにし、安心して建物を建てるための大切な仕事

  • ボーリング調査・土質試験・物理探査などを通じて、地盤の強さやリスクを評価している

  • 調査結果は、基礎の種類や地盤改良の要否など、重要な意思決定の土台となる📊

  • 「安全な家づくり」「安心できるインフラ整備」の裏側には、地質調査の存在がある

これから家づくりや工場建設、造成計画などをお考えの方は、
ぜひ一度、「地盤ってどうなっているんだろう?」と意識してみてください😊

私たち地質調査のプロが、
見えない地下の世界を“見える情報”に変えて、皆さまの安心づくりをお手伝いします🌏✨